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日本被害者学会は,初代理事長である故・宮澤浩一博士によって1990年に設立されました。当時,犯罪被害者に対する支援制度は犯罪被害者等給付金支給制度しかありませんでしたが,設立されたばかりの日本被害者学会のメンバーが中心となって行った日本初の被害者調査の結果をも踏まえるかたちで被害者支援制度の導入が始まりました。爾来,刑事手続に関する情報提供,刑事手続の過程における二次被害の防止,さらには刑事手続における意見陳述や参加制度など,刑事手続における様々な被害者支援の制度が導入され,立法の動きも一段落ついた感さえあります。しかし,犯罪によって重大な被害を受けられた方々の回復や自立に向けた支援には未だ多くの課題や障害が残されており,被害者学の果たすべき使命はまだ道半ばに過ぎません。犯罪によって被害を受けられた方々が,人としての尊厳が重んぜられ,その尊厳にふさわしい処遇を受けることで再び平穏な生活を営むことができるようになるためには,今後とも,犯罪被害の実情や支援の在り方について多角的な見地から追究していく必要があります。日本被害者学会が,法律学の分野のみならず,医学,心理学,教育学,福祉学,社会学など,様々な領域の研究者や実務家が自由闊達に議論や研究を行うことができる場となることを期待して止みません。
前理事長 太田 達也
設立目的
日本被害者学会は,わが国における被害および被害者に関する学際的かつ総合的研究の水準を高め,同研究における研究者の相互協力を図ることを目的に設立されました。(学会規約2条)
設立年月日
1990年11月17日(設立総会)
理事長
後藤弘子(2025年6月より)
会員数
233名(2025年6月現在)
学会誌
被害者学研究 年1回発行
役員一覧 (2025年6月〜2028年6月)
理事長
後藤弘子 千葉大学
副理事長
安田貴彦 公益社団法人全国被害者支援ネットワーク
理事
- 阿部 千寿子 京都先端科学大学(3年目編集担当)
- 大岡 由佳 武庫川女子大学
- 太田 達也 慶應義塾大学(2025年度企画委員長)
- 岡本 昌子 京都産業大学
- 川出 敏裕 東京大学
- 川崎 友巳 同志社大学 (2026年度企画委員長)
- 小西 暁和 早稲田大学(1年目編集担当)
- 齋藤 実 琉球大学
- 四方 光 中央大学(編集委員長)
- 柴田 守 獨協大学(広報担当理事)
- 滝沢 誠 中央大学(編集委員)
- 辰野 文理 国士舘大学
- 堤 和通 中央大学
- 中島 聡美 武蔵野大学
- 仲道 祐樹 早稲田大学(総務担当理事)
- 宮木 康博 名古屋大学
- 宮園 久栄 東洋学園大学
- 柳川 重規 中央大学
監事
日本被害者学会規約[PDF]]
日本被害者学会における報告に際しての遵守事項[PDF]